産官学連携

石福金属興業では、持続可能な社会の実現に向けて、ナノ構造材料をはじめとした貴金属材料の研究開発を続けてきました。2012年に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プロジェクトに採択されて以来、数多くの産官学連携によるプロジェクトへ 積極的に参画しています。

NEDOプロジェクト採択一覧

  • 記載情報は、採択当時の内容です。
「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」に採択
テーマ:「プロトン交換膜型水電解装置用革新的低貴金属担持アノード触媒の研究開発」
実施期間:2022年~

NEDO「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」において、当社が国立大学法人山梨大学、日本化学産業株式会社と共同で提案した研究開発テーマ「プロトン交換膜型水電解装置用革新的低貴金属担持アノード触媒の研究開発」が採択されました。

【背景】
我が国の第6次エネルギー基本計画において、「水素の調達・供給コストを従来エネルギーと遜色ない水準まで低減させるため、中長期的な水素コストの低減と製造・貯蔵・輸送・利用までを一気通貫したサプライチェーンの構築」が明記されました。
水素コストは2030 年に30円/Nm3、2050年に20円/Nm3 とする目標が掲げられ、水素製造システムとして高効率に高純度な水素を製造できるプロトン交換膜型水電解の本格的な普及が求められています。普及に向けたいくつかの課題の一つとして、資源量の少ないイリジウムがアノード(酸素発生極)に多く利用されており、耐久性を含めた電極性能の向上とともにその使用量を削減することが挙げられます。
これらの課題を解決するために、NEDO「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」の公募が実施されたことを受け、当社は共同提案者とともに研究開発テーマ「プロトン交換膜型水電解装置用革新的低貴金属担持アノード触媒の研究開発」の提案を行いました。
【研究開発の概要】

本研究では、山梨大学のガス拡散電極に関する学理・材料設計技術・先端計測技術と、共同提案企業である日本化学産業と当社の量産技術を融合して、上記課題を解決するためのプロトン交換膜型水電解用の革新的な低貴金属担持酸素発生極触媒の開発を目指し、以下のテーマを実施します。

  1. 1イリジウム触媒の高活性化と目付量削減
  2. 2新規イリジウム触媒の量合成
【研究期間】
研究期間は2022年度から2024年度までの3年間です。ただし、2024年度以降の実施継続の可否は、2023年度末時点の成果に対する評価結果に基づき決定されます。
【共同委託先】
国立大学法人 山梨大学(学長 島田 眞路)
日本化学産業株式会社 (代表取締役社長 柳澤 英二)
【当社の役割】
当社は山梨大学が設計する新規貴金属担持触媒について、量産に適した合成法の開発を担当します。担体メーカーである日本化学産業とともに、イリジウム使用量を削減した触媒の実用化に貢献します。
【本研究内容に関するお問い合わせ先】
■ナノ材事業部
e-mail:nanomaterials@ifk.co.jp
「官民による若手研究者発掘支援事業(若サポ)」に採択
テーマ:「高電位耐性燃料電池触媒の研究開発」
実施期間:2022年~

この度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「官民による若手研究者発掘支援事業(若サポ)」において、当社が学校法人東京理科大学(理工学部先端化学科 近藤剛史准教授)と共同で提案した研究開発テーマ「高電位耐性燃料電池触媒の研究開発」が採択されましたのでお知らせします。

【背景】
水素をエネルギー源とする燃料電池は、クリーンで高効率なエネルギーデバイスとして、CO2排出量削減やエネルギー資源に乏しい我が国にとって欠かせない技術です。CO2排出量削減によるSDGsへの貢献という観点から、従来の化石燃料を使用する内燃機関ベースではなく水素を燃料とする燃料電池車(fuel cell vehicle: FCV)は、脱炭素社会を構築できる可能性を秘めています。一方、FCVの自律的普及拡大に向けては、ボリュームゾーンであるSUVやミニバン、ヘビーデューティなバス・トラックへの適用が方向づけされており(「水素燃料電池戦略ロードマップ」2019年策定)、極めて長い総走行距離が求められることから、製品サイクルを延ばすために高い酸化耐性を有するカーボン担体が必要となります。
そこで上記の課題を解決するために、NEDO「官民による若手研究者発掘支援事業(若サポ)」の公募に、共同提案者とともに研究開発テーマ「高電位耐性燃料電池触媒の研究開発」の提案を行いました。
【研究開発の概要】

本共同研究では、これまで担体として汎用的に利用されてきたカーボンブラックではなく、高電位耐性が期待できるボロンドープナノダイヤモンド(boron-doped nanodiamond, BDND)を担体とした触媒を新規に開発することで、FCVの長寿命化を達成し、汎用カーボンブラック担体触媒の10倍以上の高電位耐性を持つ触媒の開発を目指します。当社は東京理科大学で開発した担体を使用した触媒開発および燃料電池セルでの性能評価、解析を担当し、研究開発成果の実用化を目指します。

【研究期間】
研究期間は2022年3月3日から2024年3月31日までです。
【共同委託先】
学校法人 東京理科大学 (理事長 浜本隆之)
【本研究内容に関するお問い合わせ先】
■ナノ材事業部
e-mail:nanomaterials@ifk.co.jp
「水素利用等先導研究開発事業」に協力機関として参画
テーマ:「トルエン直接電解水素化電解槽の水挙動の解析と電流効率の向上」
実施期間:2021年~2022年

NEDO「水素利用等先導研究開発事業」において、国立大学法人横浜国立大学および国立大学法人東北大学が実施する研究開発テーマ「トルエン直接電解水素化電解槽の水挙動の解析と電流効率の向上」に、当社が協力機関として参画することとなりました。

【背景】
水素は、これを燃料とした場合に二酸化炭素を排出しないという環境特性に加え、エネルギーキャリアとして再生可能エネルギー等を貯蔵、輸送、利用することができる特性(貯蔵性、可搬性、柔軟性)を有します。水素を有効利用することで、これまで利用することが困難であった海外の豊富な再生可能エネルギー資源や未利用エネルギー資源、二酸化炭素回収・貯留(CCS)適地等を活用することが可能となります。
こうした二次エネルギーとしての水素等の活用の取り組みを一層推進するため、NEDO「水素利用等先導研究開発事業」では、2040年以降を見据えた長期的視点のもと、水素等の「カーボンフリーなエネルギーの新たな選択肢」としての地位を確立させることが目標とされています。このため、同事業においては、再生可能エネルギーからの高効率低コスト水素製造技術ならびに炭化水素等からの二酸化炭素を排出しない水素製造技術、水素の長距離輸送、長時間貯蔵を容易にするためのエネルギーキャリア技術、大規模水素利用技術等の研究開発テーマが設定されています。
【概要】

本件研究開発テーマ「トルエン直接電解水素化電解槽の水挙動の解析と電流効率の向上」は、水素の長時間貯蔵を容易にするためのエネルギーキャリア技術の調査・研究を目的としています。
従来のエネルギーキャリア合成技術を利用する場合、再生可能エネルギーの出力変動に対応するために大容量の水素貯蔵システムが必要となります。これに対し、トルエン直接電解水素化技術を用いて水電解と水素エネルギーキャリア合成を複合化できれば、出力変動に追従することが可能となり、水素貯蔵システムは不要となります。しかし、実用化に向けてトルエン直接電解水素の大規模化を進めるためには、電解槽中の水の移動を制御し、かつ副反応である水素発生を抑制することで、ファラデー効率を維持することが重要な課題となります。
本件研究開発テーマは、これらの課題を達成するために横浜国立大学を中心として応募されたものであり、当社は協力機関として電極触媒を提供する予定です。

【研究期間】
2021年度~2022年度
【共同委託先】
国立大学法人 横浜国立大学 (学長 梅原 出)
国立大学法人 東北大学 (総長 大野 英男)
【本研究内容に関するお問い合わせ先】
■ナノ材事業部
e-mail:nanomaterials@ifk.co.jp
「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」委託先に採択
テーマ:「高温低加湿作動を目指した革新的低白金化技術開発」
実施期間:2020年~

NEDO「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」において、当社が学校法人同志社、国立大学法人東北大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人千葉大学と共同で提案した研究開発テーマ「高温低加湿作動を目指した革新的低白金化技術開発」が採択されました。

【背景】
日本において、燃料電池自動車(FCV)の普及は運輸部門でのCO2排出量の大半(約85%)を占める自動車等の低炭素化に貢献することから重要な政策として位置付けられています。その一環として、水素・燃料電池戦略協議会において策定された「水素・燃料電池戦略技術開発戦略」やNEDOを中心に策定された「燃料電池・水素技術開発ロードマップ」においては、2030年以降の達成性能レベルを実現するために解決すべき技術開発課題が設定されています。それらの課題を解決するために、NEDO「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」の公募が実施されたことを受け、当社は、共同提案者とともに研究開発テーマ「高温低加湿作動を目指した革新的低白金化技術開発」の提案を行いました。
【研究開発の概要】

2030年以降に求められる高温・低加湿環境下での性能を確保しつつ、「水素・燃料電池戦略技術開発戦略」や「燃料電池・水素技術開発ロードマップ」上の技術開発課題「貴金属使用量大幅低減」を達成するため、コアシェル触媒や合金触媒の「触媒内部」、「触媒表面」の改良に加えて、下図に示すように「触媒担体」や「担体細孔内部」まで範囲を広げた革新的低白金化技術を開発します。

【研究期間】
研究期間は2020年度から2024年度までの5年間です。
【共同委託先】
学校法人 同志社 (理事長 八田英二)
国立大学法人 東北大学(総長 大野英男)
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 (理事長 石村和彦)
国立大学法人 千葉大学(学長 徳久剛史)
【当社の役割】
当社は以下の開発を担当し、共同委託先の研究開発成果の実用化に貢献します。
  • これまで開発を進めてきたコアシェル触媒の連続生産技術の開発
  • 東北大学、千葉大学でのモデル触媒による研究開発成果および同志社大学、産業技術総合研究所の実触媒での研究成果に基づいた新規触媒の少量生産技術の開発
  • 燃料電池用膜電極接合体(MEA)評価技術の開発
【本研究内容に関するお問い合わせ先】
■ナノ材事業部
e-mail:nanomaterials@ifk.co.jp

「固体高分子形燃料電池利用高度化技術開発」同志社大学の再委託先に採択
テーマ:「先進低白金化技術開発」
実施期間:2018~2020年

「固体高分子形燃料電池利用高度化技術開発」助成先に採択
テーマ:「コアシェル触媒の検査技術開発」
実施期間:2018年~2020年

「固体高分子形燃料電池利用高度化技術開発」助成先に採択
テーマ:「コアシェル触媒の大量生産技術開発」
実施期間:2015年~2018年

「固体高分子形燃料電池実用化推進技術開発」委託先に採択
テーマ:「低白金化技術」
実施期間:2012年~2015年